24. レーザー光線を使って、オゾンを調べる?

みなさんは、映画「スターウォーズ」を見たことはありますか?宇宙や地球を舞台に繰り広げられる、ド派手なアクション。その中でレーザー光線が武器として出てきますね。今や、映画にも登場するレーザーを使って、地球のオゾンを調べる方法もあるのです。

その装置はオゾンライダーと呼ばれ、1 億分の 1 秒という、ものすごく短い時間だけ光るレーザーを、地上から上空に向けて繰り返し発射して、オゾンの量を調べます。1 億分の 1 秒といわれても、なかなかピンとこないと思いますが、カメラのフラッシュが、1000 分の 1 秒ですから、1 億分の 1 秒だけ光るというのは、どのくらい特別な装置であるかが分かると思います。

また、レーザーを使うと、21 に書いた“極域成層圏雲”も観測することができます。映画やプラネタリウムでよく見かけるレーザーも、実は、私たちの身近なところで、地球の環境問題の解決に活躍中なのです。

レーザーでオゾンを測る。バックにオーロラが写っている。(グリーンランドにあるアメリカの観測基地で)