49. 燃料電池を使った自動車なら、対流圏オゾンを作らない?

近年になって、「燃料電池」という言葉をテレビや新聞で知った人がいるかもしれません。燃料電池は、水素と酸素を混ぜて反応させることによって、電気エネルギーを取り出すものです。

燃料電池を積んだ車には、エンジンそのものがありません。電気エネルギーで、モーターを回す仕組みになっているからです。エンジンがないのですから、対流圏オゾンの材料となる二酸化窒素も全く生成されないのです。また、水素と酸素が反応しても、水ができるだけです。燃料電池で走る車が、対流圏オゾンを作らないことは確かです。