11. オーロラの色は誰が決めるの?

オーロラ発光の原理は、簡単に言えば放電です。オーロラの色は、宇宙から突入してくるプラズマ粒子のスピード(すなわち、エネルギー)と、その粒子が大気中のとの原子/分子に衝突するかによって決まります。やってくる粒子のエネルギーが高ければ高いほど、地球の近くまで来ることができます。つまり、高ければ高いほど、低くなるわけです!?

一番典型的なのは、酸素原子の出すグリーン、電離した窒素分子が出すブルーでしょう。同じ原子から出るオーロラでも、どれほどの衝突エネルギーをもらうかによって色も変わります。たとえば、酸素原子からは、真っ赤なオーロラも光ります。オーロラカーテンの上の方が赤くなっていたり、血のような真っ赤なオーロラが全天を染めるのも、6300オングストロームのこの過程によります。