27. オーロラの2つの太陽活動の原因とは?

オーロラのふるさとは太陽にありますが、太陽の原因には大きく分けて2つあります。太陽風フレア(とコロナ質量放出)とコロナホール(コロナの穴)です。前者は太陽の低緯度で活発で、後者は高緯度に発生します。それぞれが約11年の周期で、活動度が高まったり低くなったりしており、それぞれがオーロラの原因になっています。原因は違いますが、オーロラになってしまえば同じということでしょうか。

フレアは太陽面の爆発現象で、太陽のオーロラと呼ばれているくらい、オーロラの発生と似ています。フレアは黒点と関係がありますが、それらの関係の正体が最近だんだんわかってきました。黒点は、周囲に比べて温度が低く、磁場が強い場所です。フレア爆発によるオーロラ嵐は、衝撃波によって始まります。

一方、コロナホールは、穴といっても何かが落ち込むような穴ではなく、逆に高速の太陽風が吹き出している場所です。温度は1000万度に達することがあります。コロナホールが引き起こすオーロラには、衝撃波は伴いません。