45. オーロラの出現を予報できる?

できるタイプのオーロラと、できないタイプのオーロラがあります。たとえば、磁気嵐のときのような大規模なオーロラは、太陽を観測していれば、オーロラ出現の2-3日前に、ある程度は予測ができます。また、太陽は27日の周期で自転していますから、一度大磁気嵐が発生すると、27日後にも見事なオーロラが現れると見当がつくわけです。

オーロラのブレークアップは、平均すれば数時間に1度起きていますが、どこで起きるかわかりません。今では、太陽と地球の間にある人工衛星や、静止衛星からのデータ、極の上を飛んでいる衛星からのオーロラ写真、刻々と入る地球磁場のデータを使って、ある程度のオーロラ予報はできます。

太陽から地球までのエネルギーの流れや変換のプロセスが全部解明されたときには、すべてのオーロラの予報ができるはずですが、その日はまだまだ来ないと思います。今のところ、わからないことが多すぎるからです。