46. エアロゾルって体に悪くないの?

エアロゾルは、非常に小さなつぶのことをさします。大きさはさまざまですが、中には 1 億分の1ミリというものすごく小さなものもあります。なんだか、ピンとこないかもしれませんが、あまりに小さすぎるため、私たちが呼吸をするときに肺にまで届いてしまいます。そのため、エアロゾルは人間の健康にも悪い影響を及ぼしかねません。

ところが、私たちを取り囲む空気の中に、どのような大きさのエアロゾルが存在しているのか、あるいは、それらがどこでどのように発生し、どうやって消えていくのかはあまりよく分かっていないのです。例えば、オゾンと揮発性有機化合物からエアロゾルが発生することは、すでに紹介しましたが、温度や湿度が変わると、エアロゾルの発生の仕方がどのように違ってくるのかは、研究が遅れているテーマの一つです。

光化学スモッグの発生の仕組みを解き明かすためにも、世界中で活発な研究が行われているのです。