6. 地球の大気にオゾンができたのはいつ?

地球上にオゾンが作られるようになったのは、海の中に原始的な植物(バクテリア)が生まれるようになったころだといわれています。それは、今から約 35 億年も前のこと。ちなみに、地球は、だいたい 46 億年ぐらい前にできましたから、地球の大気は、とても長い時間をかけて作られてきたといえます。

海に生まれたバクテリアは、太陽からの光を使って光合成をはじめました。そして、酸素分子を作り出します。酸素は、海から地上へと出てきて、地球の大気の主な成分になっていきます。酸素は、オゾンを作る「材料」のひとつなので(酸素からオゾンを作り出す仕組みは、12 で説明します)、やがて地球の大気にもオゾンが出来たというわけです。ただし、現在の私たちが知っているオゾン層が成層圏にできるようになったのは、バクテリアが誕生してから、もっともっと後のことです。