5. オゾンはどこにあるの?

地球大気のオゾンは、対流圏(高度 0-10 キロメートル)、成層圏(10-50 キロメートル)、中間圏(50-80 キロメートル)に分布しています。このうち、すべてのオゾンのうち約 90% が成層圏に、残りの約10%は対流圏にあるのです。

成層圏にあるオゾンは、だいたい 20-30 キロメートル付近の高さに集中しているので、オゾン層と呼ばれています。新聞やニュースに登場するオゾン層とは、まさにこれを指しています。一方、対流圏のオゾンも、近年になって注目されるようになってきました。

成層圏のオゾンと対流圏のオゾンとでは、その出来方や、地球環境や人間との関係がまったく違っていますが、詳しくは順に紹介していきます。