CTA大口径望遠鏡の完成式典
CR 研究室の田島宏康教授と奥村曉講師らの参加するチェレンコフ望遠鏡アレイ(Cherenkov Telescope Array、CTA)計画の大口径望遠鏡(Large-Sized Telescope、LST)の 1 号機が完成し、その完成記念式典がスペイン領カナリア諸島のラ・パルマ島にて 2018 年 10 月 10 日に開催されました。
LST は CTA によるガンマ線観測の 20〜150 ギガ電子ボルト(GeV)のエネルギー範囲を担い、最大で 3 テラ電子ボルト(TeV)のエネルギーを持つガンマ線まで観測することができます。北半球と南半球にそれぞれ 4 台ずつ建設する計画で、この 1 号機はその最初の 1 台となる予定です。完成の暁には、ガンマ線バースト(GRB)や活動銀河核の観測、また暗黒物質の間接探索といった活躍が期待されています。
名古屋大学宇宙地球環境研究所は、この LST の焦点面カメラや光学系の開発に参加し、また中口径望遠鏡(鏡直径 12 m)や小口径望遠鏡(鏡直径 4 m)の開発でも主要な貢献をしています。