●ADVERSARIA 2012

1/9:所用ありて、つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)に行ってきました。大型粒子加速器を用いて、宇宙の起源、物質や生命の根源を探求している機関です。


1/12:打ち合わせのため、立川市にある国立極地研究所(NiPR)に行ってきました。その名の通り、極地(北極や南極)に関する科学研究および極地観測を行うことを目的として設置された機関です。


1/25:今日は、打ち合わせなどのため筑波大学に行ってきました。最近、関連分野まで広げてあちこちに出張しています。



2/12:レガシープロジェクトが終わって45m鏡での観測からは離れていましたが、近傍銀河をターゲットにした共同利用観測のお手伝いをしました。


2/14:情報通信研究機構の本部に出張し、ALMAワークショップセミナー"Solar System Observations with ALMA" に参加しました。ALMAで太陽系天体のどのような研究を進めるか議論しました。



3/6:ここ数週間、夜な夜な実験室で組み立てを行ってきた新受信機「FOREST」を望遠鏡に搭載しました。2偏波・2SB・マルチビームという世界初の仕様の受信機で、ファーストライトを目指します。


3/22:京都の龍谷大学で開催された天文学会に参加しました。この4年ほど、一貫して野辺山の観測装置のステータスを発表してきましたが、今回が最後の野辺山関連の発表になると思われます。


3/30:今日が野辺山での最後のお仕事で、これで国立天文台の研究員としての仕事は終わりました。院生の頃から9年間入り浸った思い出の地ともお別れです。



4/1:野辺山を離れ、今年度から東京大学・大学院理学系研究科附属「天文学教育研究センター」の電波グループ(河野研究室)で研究を行うことになりました。どうぞよろしくお願い致します。


4/4:"The 23rd International Symposium on Space Terahertz Technology"に参加・発表しました。テラヘルツ帯の技術シンポジウムで、アジアでは初めての開催となります。


4/9:先月末から参加していた45m鏡によるセイファート銀河の共同利用観測が終了しました。最終日の今日は、天気は良かったのですが風が強く、観測は実行できませんでした。



5/17:ALMA cycle-0の観測データが届き始め、初期的な解析が始まりました。近傍銀河の構造が驚くべき解像度と感度で分解されていて、ALMAの驚異的な性能に共同研究者一同大興奮です。


5/21:朝から日本の広い範囲で「金環日食」が見られました。金環日食は初めて観たのですが、皆既日食の神秘的というのとはちょっと違って、輝く金色のリングが本当に美しい現象でした。


5/24:野辺山の談話会で発表しました。3台の受信機開発の話ですが、それぞれ思い入れのある装置なので、話し出せば一台につき2時間ずつぐらい話せるネタがありますが、今日は厳選した内容です。



6/1:名古屋大学の附置研である「太陽地球環境研究所」に異動しました。その名の通り太陽と地球、その間の宇宙空間の構造や現象を研究します。今後とも、よろしくお願い致します。


6/6:金星日面通過がありました。学内に望遠鏡を出している団体が居たので、ちょっと覗かせてもらいました。前回の2004年の時は、天気が悪くて見えなかったのですが、快晴で楽しめました。


6/8:ALMA/45-mのデータ解析用に注文したiMacが到着しました。ALMAのデータ解析には、HDDが2TBじゃ足りないかもしれけど、これがiMacの最大なので仕方ないですかね。


6/25:名大で初めて授業を担当しました。工学研究科・M1向けの「データ解析処理論演習」で、Scilabという数値シミュレーションソフトを教えます。



7/13:私事ではありますが、今朝娘が生まれました。ALMA cycle-1のプロポーザル締切日だったので、共同研究者からメールが山のように来ていました。何も対応できなくて、申し訳ありませんでした。



8/17:育児のため、約1カ月の休暇を戴きましたが、今日から仕事に復帰しました。しかし、名古屋は暑いです。長野の高原で長年過ごしてきた身には、ここの暑さは堪えます。



9/2:JAXAの臼田宇宙空間観測所に行ってきました。大阪府大から理学+工学の宇宙系の研究室の関係者が来て、一緒に64mアンテナの視察を行いました。


9/5:2009〜2011に野辺山で行ったレガシープロジェクト・ラインサーベイ観測の初期的なデータ整約がようやく終わりました。これから本格的な解析&論文化に進みます。


9/11:国立極地研究所に出張し、「南極赤外テラヘルツ干渉計検討会」という会合に参加しました。南極・昭和基地で行っている大気微量分子のミリ波観測に関しての打ち合わせもありました。


9/21:19〜21日に大分大学で行われた天文学会に参加・発表しました。「星・惑星形成」セッションで、初めて座長も担当しました。



10/18:今お守りをしている受信機は、府大の後輩が名大に進学して手掛けた受信機です。今になって僕が稼働させているなんて、まさか思ってもいないでしょうね。巡り合わせは、不思議なものです。


10/30:第54次の南極越冬隊員向けの訓練が始まりました。越冬隊の人には、昭和基地にある観測装置の面倒を見てもらうので、セミナーでの座学と実験室に移動しての作業をやってもらっています。



11/5:先月末から工作室実習を受講しました。ボール盤やコンターマシンは経験があるので、主に旋盤とフライス盤の実習となりました。自分の手で10ミクロンの精度が出るというのが、驚きでした。


11/9:最近は開発の方は、「光学系(ビーム伝送系)」の設計をやっています。これまで他人の設計の話はいろいろ聞いていたけど、自分で手を動かしてみると、改めてなるほどと思う。


11/21:国立天文台で行われた「ALMA User's Meeting」に参加しました。Cycle-1のプロポーザル審査結果が出て、Cycle-0のデータも手元に届き始め、いよいよALMA時代到来を感じます。


11/24:二泊三日で北海道・陸別の観測所に出張しました。今回は観測所と我々の観測装置の視察をするというのが目的でしたが、オゾンのモニタ観測もスタートさせることが出来ました。



12/6:野辺山宇宙電波観測所の30周年を記念する国際シンポジウム"New Trends in Radio Astronomy in the ALMA Era"に参加・発表しました。


12/12:東大・本郷に出張し、大気分光観測での新しい観測手法に関する打ち合わせを行いました。


12/22:国立天文台・三鷹キャンパスで行われた宇宙電波懇談会のシンポジウムに2日間参加しました。電波天文学分野の中規模な将来構想について、集中的に議論する場でした。


12/27:1部門の忘年会が「あつた蓬莱軒」で行われました。名古屋に来て、初めてひつまぶしを戴きました。"ひつまぶし"はここの登録商標だそうです。



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