10. 太陽の観測はいつ始まったの?

人類の誕生以来、太陽を眺めるという行為は幾度となく行われてきました。2000 年以上前の書物の中にも、太陽に関する記述はいくらでも見つかります。しかし、望遠鏡を使った天文学的な観測の始まりは、17 世紀のガリレオによってもたらされました。彼は望遠鏡を太陽に向けて、太陽表面の黒いしみ、すなわち太陽黒点を観測し、毎日その変化をスケッチしました。それまで完全なものであると信仰されてきた太陽が、科学の対象の 1 つになった瞬間です。

ガリレオの黒点スケッチは現在でも、過去の太陽活動を研究する上で、有効なデータとして活用されています。

ガリレオによる太陽黒点のスケッチ