29. 太陽活動が下がると地球はどうなるの?

ガリレオが望遠鏡で黒点を観測した後の 17 世紀中ごろ、数十年に渡って、黒点がほとんど現れない、太陽の磁気活動が異常に下がった期間がありました。この期間を、発見者マウンダーにちなんで、マウンダー極小期と呼びます。このとき地球上では、小氷河期とでも呼べそうな、寒い気候が続いたと言われています。ロンドンのテムズ川も凍ったという記録が残っています。

これ以前にも、似たような極小期がありました。1300 年ごろのウォルフ極小期、1500 年ごろのシュペーラー極小期です。太陽活動度の変化と地球の気候の変化は、長期的に見てどのような関係があるのでしょうか。これは、現在の主要な研究テーマの 1 つになっています。