研究成果

IPS観測から太陽風の加速と密度乱流の密接な関係を解明 太陽風の加速と密度乱流の密接な関係を3太陽活動周期にわたる地上観測から明らかにしました(論文掲載:Astrophysical Journal, November 23, 2021)

カムチャッカで観測された低緯度オーロラ (2021年11月04日) ISEE国際連携研究センターの塩川和夫教授は、2021年11月04日16時半-真夜中(日本時間)にかけて、カムチャッカのパラツンカ にある 全天カメラによって、赤い低緯度オーロラを観測したとWebで公開しました。

オーストリアの修道院の歴史的観測から明かされるダルトン極小期の太陽活動 総合解析研究部の早川 尚志 特任助教、采女 昇真、今田 晋亮 講師(現在:東京大学 教授)などの研究グループは、オーストリアのウィルテン修道院に所蔵されるシュテファン・プラントナーの黒点観測記録を分析し、ダルトン極小期中盤の太陽活動を黒点群数と黒点座標の観点から復元しました。

スーパーコンピュータ「富岳」で太陽の自転の謎、解ける! 千葉大学大学院理学研究院の堀田英之准教授と本研究所所長の草野完也教授は、スーパーコンピュータ「富岳」による超高解像度計算によって、太陽内部の熱対流・ 磁場を精密に再現することに世界で初めて成功しました。赤道が極域よりも速く自転するという太陽における「自転の謎」を解く成果であり、太陽活動周期(11年周期)の機構解明へ向けた大きな前進として注目されます。(論文掲載:Nature Astronomy, 13 Sep. 2021)