26.神々と惑星の動き?

西洋占星術では黄道12星座が主役と一般に思われがちですが、実際には惑星を含めた7つの天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星)も大切な役割を担っています。

この7つの星がなぜ大切であるかと言うと、これらは季節によって見えなくなる星座とは異なり、一年中見える星なので、神々を表すものであると考えられてきたからです。惑星は「惑う星」とありますように、天球に固定された星座のあいだをフラフラとさまよい移動します。今ではこの動きの規則性は理解されていますが、古代のバビロニアの人々にはきわめて不規則に見えたようです。それはまるで、神々の意志を伴ったものであるかのように思えたのでしょう。

なお、天王星、海王星の2つの惑星は、1700年代以降の近代になって発見されましたので、7天体には含まれていません。