5.惑星はどれくらい遠くにあるの?

地球と太陽の間の距離は、およそ1億5000万キロメートルで、太陽の半径の200倍程度あります。この距離は、地球を半径9ミリメートルの巨峰一粒の大きさとすると、210メートルの距離に相当します。210メートルと言えば、名古屋テレビ塔の高さ(180メートル)より少し長い距離です。

この例えを続けると、地球から最も近くにある金星の公転軌道は名古屋港ポートビルの高さ(63メートル)程度離れており、次いで近くにある火星の公転軌道は大阪の通天閣の高さ(103メートル)ぐらいの距離、最も遠くにある海王星の公転軌道は富土山の高さのおよそ2倍(7552メートル)も離れた位置にあることになります。準惑星の冥王星は、海王星よりもさらに遠くにあります。地球の大きさが巨峰一粒程度でしたので、冥王星がいかに遠くにあるのかがおわかりでしょう。

海王星が発見されたのが1846年で、冥王星が発見されたのは1930年。天文学の長い歴史から考えるとつい最近のことです。確かに、7000メートル級の山頂にあるスイカの種を地上から望遠鏡で捜し出すわけですから、それは大変なことだったのでしょうね。