19. 太陽宇宙線はどのようにして作られているの?

私達の最も身近な星である太陽で、宇宙線がどうやって作られているのでしょうか。

皆さんが知っているように、太陽の表面は非常に高温です。そのため、太陽の周辺にある水素原子の原子核と電子は、切り離されてバラバラになっています。この状態を“プラズマ”状態と言います。太陽には内部から吹き出した磁力線があり、“うちわ”状に拡がっています。この磁力線が互いに衝突すると、そこでとても強い電場が形成され、この電場で、電荷をもった粒子(水素原子の原子核と電子)がエネルギーを得て宇宙線になるというわけです。

こうして作られる電場は、10億ボルトという途方もない強い電場です。雷の作る電場の1万倍も強い電場です。このように、太陽表面では壮大なスケールの電場が作られていて、宇宙線はそこからやってくるのです。