8. 宇宙線はどのくらいの数やってくるの?
宇宙線は宇宙から地球にどの位の数、飛んでくるのでしょうか?皆さんのお部屋にある勉強机の上には、1秒間におよそ140個位降り注いでいます。でもこれで驚いてはいけません。スペースシャトルに乗って宇宙空間に行くと、宇宙線は地表より100倍多くやってきているのです。宇宙では宇宙線が無数に飛び交っています。それに比べれば、君たちの机の上に飛んでくる140個は、ほんのわずかなのです。
それでは、なぜ地表で測ると、宇宙線の数は100分の1にまでなってしまうのでしょうか?それは、多くの宇宙線が地球の大気の中で、吸収されてしまうからです。地球の大気は、生命に有害な紫外線を吸収するだけでなく、宇宙線も吸収しているということです。

ここまでの話を整理しておきましょう。
宇宙線はー
- 宇宙から飛んでくる粒子である。
- 小さいので、肉眼では見ることができない。
- 霧箱で見ることができる。
- 光の速さで飛んでくる。
- 大気で吸収される。
- 電気を持っている。
- 透過力があり、建物の中にも入ってくる。