20. 衛星による4K放送とこれまでのBS放送の電波は違う?

家電売り場でのテレビの話題となると、「4K放送対応」ということばを聞くことがあります。この4K放送の「4K」とは、映 る映像の横方向の画素数が約4000点(正確には 3840 点)あることを表していて、地デジ放送や BS 放送、ブルーレイディスク等の画素数のおよそ 4 倍(横・縦にそれぞれ 2 倍)です。画素数が多くなることで、よりなめらかで細かい映像を映し出すことができるようになるのです。

この4K放送ですが、2018年12月からBSやCSの衛星放送の電波を使った本放送(実用放送)が開始されます。4K放送では画素のデータ信号をこれまでよりもたくさん送る必要があるため、衛星放送で使用する電波にも違いがあります。これまでB 放送では 1 種類だけの偏波(右旋円偏波)を使っていましたが、4K放送では 2 種類の偏波(右旋円偏波と左旋円偏波)を利用して放送することになります。そのため、今までつかっているBS放送受信用アンテナ装置では、4K放送の一部のチャンネルしか受信できません。また、2018 年 3 月時点で発売されている4K 対応テレビには、4K実用放送の受信機能が搭載されていません。 実用放送を見るには、新しく発売される4K実用放送対応チューナーを購入し、テレビにつなぐ必要があります。