40. 地震と電波とは関係がある?
地震が起きるときには、地中の岩石が大量に砕けますが、そのとき岩石に電気が発生して電波が出るといわれています。特に、大きな地震の少し前から徐々に岩石が壊れ始めるので、岩石から出る電波をキャッチして、地震予知ができるのではないかと考えている研究者もいます。実際、このような電波を受ける試みも行われていますが、十分な科学的証拠はまだ見つかっていません。
また、大きな地震の発生直後、電離圏にも影響が出ることが観測からわかっています。2011年3月11日に発生した東日本大震災の時にも、地震が発生した直後、震源地周辺の上空の電離圏では電子も揺さぶられ、プラズマ密度が同じ円状に変化する状態が、高度約300kmにまで及んでいたことが観測されています。