8. 電波の強さはどのように表す?

電波の「波」を正確に表わすのに必要なもう1つの要素は、波の「強さ」です。波の「強さ」というのは、簡単にいうと波の高さに相当します。たとえば、海の波を考えてみましょう。津波のように背の高い波は、とても大きなエネルギーを持っていて、ひとたび襲われると壊滅的な被害になります。

電波の場合、波の「強さ」を表わす単位はワット(W)です。電化製品に書かれているあの「ワット」が、電波の強さを表わすのにも使われます。つまり、電波が強いときには大きなワット数、微弱なときには小さなワット数になります。

「周波数」と「強さ」で電波の特徴を表しているのを、みなさんは実際に聞いたことがありますか?テレビやラジオの放送でときどき、「放送出力○キロワット、周波数○○ヘルツ」といっていますね。これは、放送している電波の「周波数」と「強さ」という特徴を知らせているのです。