25. 飛行機の場所や車のスピードがレーダーでわかるのはなぜ。

レーダーで飛行機の現在地を知ることができますし、車の速度取り締まりに使われる「オービス」などでもレーダーが活躍していますね。実は、レーダーにも電波が使われています。では、どのような仕組みで、位置やスピードがわかるのでしょう?

レーダーとは、測定したい対象に向かって電波を送信し、対象物にあたって戻ってきた電波を受信する装置のことです。レーダーでは、対象までの距離や、その対象が動いているスピードを測定 します。電波は空間を光の速さで伝わりますから、送信から受信までの時間を測定することで、物体までの距離がわかります。また、物体がある速度で動いている場合には、反射して戻ってくる電波の周波数が、送信時と少しだけずれます(ドップラー効果といいます)。この周波数の差から、物の速さがわかるのです。