3. 電波はどんな波?

電気が波のように強くなったり弱くなったり変化するところから、電波は「波」という言葉で表わすようになったのです。

「波」と聞くと、たいていの人は、海の波を思い浮かべるのではないでしょうか。海面のある部分は盛り上がり、別の部分は谷のように低くなっていて、時間がたつにつれ、盛り上がっている場所や谷になっている場所がどんどん移動していき、最後に岸に打ち寄せては引いていく…そんな情景が目に浮かぶことと思います。

それでは、海面が盛り上がったり、逆に谷になったりしている場所を、それぞれ電気の強い場所、弱い場所と考えてみて下さい。どうです、電波を「波」としてイメージできましたか?

おもしろいことに、電波は英語だと“radio wave”で、やはり「波(wave)」という言葉が使われています。この「波」の性質を持つことこそが、電波の特徴を最もよく表わしているのです。