31. 無線LANはどうやってインターネットにつなぐことができる?
自分の家でコンピュータを使い、インターネットを楽しんでいる人もたくさんいると思います。インターネットにつなぐのに、 最近は無線 LAN(Local Area Network)という、電波でつなぐ便利な方法が普及してきました。無線 LAN で飛ばした電波は、無線 LAN アクセスポイントという装置で受信され、そこで有線ネットワーク(光ファイバーなど)につながり、さらにその先のインターネットにつながっているのです。
無線 LAN にはさまざまな方式がありますが、現在の主流は、IEEE *という組織が定めた、2.4GHzの周波数帯の電波を使うシステムです。1 秒間に 1 千万個程度の、0101…というデジタル信号列を送ることができるというものです。
無線の電波にデジタル信号を乗せたり、電波から信号を取り出したりする方法は、テレビや携帯電話でも使われる「変調」と「復調」という手法なのですが、無線 LAN の場合には、ただデジタルデータをやりとりするだけではなく、不正にネットワークに侵入できない仕掛けや、データが他人に漏れない仕組みまでもが施されています。
* IEEE( アイ・ト リ プ ル・イー):“The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.”が正式名称で、アメリカに本部がある世界最大の電気・電子関係の技術 者組織。コンピュータ、バイオ、通信、電力、航空、電子等の技術分野で指導的な役割を担っています。