14.火山が噴火すると大気のてっぺんにまで影響がある?

大きな火山が噴火すると、その噴煙は時には対流圏を越えて成層圏や中間圏にも入っていくことがあります。1991 年に起きたフィリピンのピナツボ火山の大噴火では、噴煙が徐々に中間圏にも入り込み、噴火の 2 年後には高さ 80-100 km の中間圏の温度が 10 度近くも上昇したことが、コロラド大学による観測から明らかにされています。こういった大きな火山の噴煙は、超高層の大気に入り込むとなかなか落ちてこず、何年にもわたって地球規模の環境変動に影響を与え続けます。