皆さんは、子供の頃、青い空を見上げて、「この空の向こうには何があるのだろう」と考えたことはありませんか? 空をどこまでも登っていくと、星に届くのでしょうか? でも星は、世界でもっとも速く進む光でも、何年もかかってようやく届く遠いところにあります。その前に、空をどんどん登っていくと、まず大気のてっぺんに到着します。そこから先は宇宙です。

でも、大気のてっぺんとは、いったいなんでしょう? そこは、大きな嵐が起こったり、オーロラが光ったりする不思議な世界なのです。この冊子は、「大気のてっぺん」に関する皆さんの疑問に答えようとするものです。