2. 放射線は身近にある?

放射線は、いろいろなところからやってきます。私たちがふだんの生活で浴びている放射線は主に、ラドン、地殻、食物、そして宇宙からきます。

ラドンというのは、地中にあるラジウムという天然放射性物質からでてくる、放射性の気体。空気中で崩壊*し、さまざまな放射性物質になります。濃度が高い揚合、肺ガンになる恐れもありますが、換気のよい住宅で暮らしていれば、ほとんど心配ありません。

放射線は宇宙からもやってきます。しかし、地表近くの空気などで弱められ、私たちの体にはほとんど届きません。とはいえ、宇宙へいけば被ばくしますし、高い高度を飛行するジェット機に乗ったときにも、地上にいるときよりも放射線を多く浴びることになります。

* 崩壊 ( ほうかい ): ここでいう崩壊とは、放射性崩壊のことを指します。放射性崩壊とは、ある元素の原子が、陽子、中性子、電子等を放出することにより、他の元素へと変化することを意味します。この過程は、私たちのまわりでごく自然に起きています。