6. 放射線の半減期ってなに?

物質を構成している原子には、ウランやラドンのように、構造が不安定なため、放射線を放出しながら崩壊していくものがあります。これらを放射性同位体と呼びます。

放射性同位体が放射線を放射・崩壊して別の元素に変わるとき、もともとあった元素の個数の半分が別の元素に変わる期間を指して、半減期といいます。これは同位体の安定度を示す値でもあり、半減期が短ければ短いほど、不安定であるということを意味します。

原子の崩壊は、自然界でふつうに起きている現象です。放射性同位体が持つこの性質を利用して、放射線量の減り方から、物質の年齢の測定が行われます。