4. 放射線は食べ物の中にもある?

私たちは、1年間に合計約2.4ミリシーベルト*の放射線を自然界から浴びています。その内訳を見てみましょう。

  • 空気中にあるラドンという放射性物質から 1.2 ミリシーベルト
  • 宇宙からやってくる宇宙放射線(5を参照)による被ばく量が 0.4 ミリシーベルト
  • 地面から約 0.5 ミリシーベルト
  • 食べ物から約 0.3 ミリシーベルト

食べ物からも放射線の影響を受けるなんて、驚きではありませんか? 自然界に存在する放射線は、生物が昔からずっと浴びているもので、危険な存在ではありません。ちなみに、胸の X 線診断では、1 回で約 0.01 ミリシーベルト浴びます。

*シーベルト: 放射線防護の目的に使われている放射線量の単位。実際の放射線の線量(単位はグレイ)に、生き物に与える影響を係数としてかけたものです。たとえば、ガンマ線の場合は、係数が 1 なので、1 シーベルト= 1 グレイとなります。