8. 放射線は医療に役立つ?

医療の現場で、放射線がさまざまな形で利用されています。みなさんは、レントゲンという言葉を聞いたことがありますね。レントゲンというのは X 線を発見した人の名前で、発見は 1895 年のことです。

病院では X 線検査として、肺や胃のレントゲン撮影が行われており、病気の診断にとって非常に大切なものです。ほかにも、X 線とコンピュータを用いて人体の輪切りの画像を撮る「CT 装置」、病巣がガンかどうかを確認したり転移の有無を調べたり、治療後の効果を見るための「PET 検査」、強力な磁場により生じる水素原子の磁気共鳴現象を利用して画像を得る「MRI 検査」など、放射線はさまざまに利用されています。