37. オーロラ嵐はいつおきやすいの?

オーロラ嵐は、いつごろおきやすいのでしょうか?不思議なことに、春と秋の季節は、磁気嵐やオーロラ嵐がおきやすいのです。また、もう少し長期的に見ると、約11年毎に繰り返す太陽極大期から数年間は、大規模なオーロラ嵐が見られる可能性も高くなります。こういったときには、日本でオーロラが見えることもあるのです。これから宇宙天気予報の研究が進めば、いつどこでオーロラ嵐が見えるのか、より正確に知ることもできるかもしれません。

また、旅行している間に、オーロラ爆発が見られるかどうかを予想する、意外に簡単な方法があります。コロナホールからの高速太陽風が地球に吹き付けている週には、晴れていれば高い確率でオーロラ爆発に出会うことができるので、インターネットでコロナホールの写真を調べておくことをお勧めします。また、フレア活動が活発なときには、ものすごく明るいオーロラ爆発に出会う確率が上がります。そのようなフレアと関連した激しいオーロラショーを楽しむには、太陽黒点の数が多いときがチャンスですので、極大期に旅行したほうが有利です。

ちなみに、「何時何分」に「地球のどこで」オーロラ爆発がおきるかを、百発百中で当てることは、現在の知識をもってしても困難です。このようなオーロラ爆発の予報は、宇宙天気予報の究極の課題でもあります。また、オーロラを見るには何よりも天気が大事です。せっかくオーロラ嵐がおきていても、曇っていては何も見えません。晴天率の高い季節に旅行したり、現地では天気予報を常にチェックすることで、オーロラ嵐を見られる確率も上がることでしょう。

(上)通常のオーロラ。(下)オーロラ嵐のときのオーロラ。