極地 と は

1. 極地とはどの地域のこと?

「極地」とは寒い地域だと、まず思い浮かびますね。紀元前のギリシャ時代には、丸い地球を5つの気候帯に分けて、北極と南極の地域を「冷凍帯」と呼んでいました。その後、北極と南極とではいろいろな違いがあることがわかり、北極と南極を別々の定義で分類していた時代もありました。現代では、北極、南極の共通の定義として、地理上で緯度66.5度より高緯度側を「極地」と呼んでいます。

このような極地では、夏には24時間太陽の沈まない日が少なくとも1日はあり、逆に冬には1日中太陽の出ない日が1日はあります。一般に、北半球のグリーンランドの南端やアイスランド、南半球の南極半島の先端は緯度66.5度より低緯度側にあるので厳密には極地ではありませんが、これらの地域を含んだ呼び方としては「極域」が使われます。