6. 極地には3つの極があるって本当?

北極点や南極点は、地球の自転軸が地表面と交わる点をさします。これは地理的な極です。地球上の位置は緯度と経度で表しますね。北極点は北緯90度、南極点は南緯90度で、経度のない特異な点です。北極点は北極海の海氷上に、南極点は南極大陸の標高約2800mの氷原上にあります。

2番目の極は、北磁極、南磁極と呼ばれる磁石の極。ここでは磁石の針が垂直に立つ点です。両磁極とも年々移動しています。2005年の測定では、北磁極は、北緯82.7度、西経114.4度のカナダ北方のバリー諸島、そして南磁極は南緯64.2度、東経137.9度の南極大陸アデリーランド沖の南極海です。

3番目の極は磁軸極と呼ばれます。地球の中心には、1本の双磁極(棒磁石)があると考えられています。実際に地球上の多数の点で地磁気の強さを測定し、その測定した分布が、その棒磁石の分布と最もよく一致する棒磁石のN極とS極が磁軸極です。北磁軸極は北緯79.5度、西経71.6度のグリーンランド北西部にあり、南磁軸極は南緯79.5度、東経108.4度の南極大陸の氷原上にあります。