19. 北極海の氷は無くなっちゃうの?

北極海の浅いところの水温は、場所と季節で大きく変わります。冬はほとんど全ての北極海で、水温が0℃よりも低く、表面は海氷に覆われます。ところが夏になると0 ℃よりも少しだけ高くなり、海氷が融けやすくなります。最近は、ユーラシア大陸に近い北極海で、夏になると毎年のように0 ℃以上になり、海氷が消えています。大西洋や太平洋から北極海に流れ込む海水の温度が高いことが主な理由です。そして、氷が無くなると見た目で黒っぽくなるため、太陽光線を吸収しやすくなります。そしてその熱が海の水を温めることで、さらに海氷を融かしていき、どんどん海氷が減ってしまうのです。 難しい言葉ですが、これをアイス・アルベドフィードバックと言います。