5. 白夜と極夜はどんな夜?

地球の自転軸は太陽公転面に垂直な線から23.5度傾いています。この自転軸の傾きによって、緯度66.5度より高緯度の極地では、少なくとも1年に1日以上、夏には太陽は沈まず、冬には現れません。白夜とは本来、太陽が地平線や水平線より下に沈んでも薄明るく、暗くならない夜のことを言いますが、今日では、太陽が沈まない夜のことを白夜と呼んでいます。

反対に極夜とは、太陽の現れない夜のことを言います。緯度66.5度より高緯度側に行くほど、1日中太陽の出ない、あるいは沈まない日数が多くなります。北極点や南極点では、白夜と極夜がそれぞれ半年間続くことになります。中緯度に住んでいる私たち日本人にとっては、太陽が沈まない明るい夜と言われてもピンと来ませんね。