39. 極地ではどんな鳥がいるの?

北極域で繁殖する鳥は約180種で、その多くは渡り鳥。夏には、氷のなくなった海面に、大量のプランクトンや魚を食べるウミツバメ等の海鳥がいます。断崖の途中の穴に巣を作り、海面の餌を狙って飛んでいきます。

広大な平原と湿地のツンドラ地帯では、ハクチョウ、ガン、カモは水草を食べ、チドリ類は昆虫、小魚、貝類を食べます。ある種類のライチョウは、冬になっても繁殖場にとどまり、雪を掘って中に入って寒さを避けます。シロフクロウは肉食で、餌となるのはネズミやウサギ。

一方、南極域の鳥の種類は約15種と少なく、すべて海鳥です。餌はナンキョクオキアミ、イカ、魚類。オオトウゾクカモメやユキドリ、鳥の仲間のペンギンも、夏には大陸露岩地帯で繁殖します。オオトウゾクカモメは、ペンギンの卵やひなを襲って食べます。冬には、これらの鳥は北の暖かい海に移動していきます。