14. ハロ・幻日ってどんな現象?

ハロも幻日も太陽の光の屈折によって起きる現象です。皆さんもよく知っている虹も同じように光の屈折や反射で起きる現象ですね。違いは虹は空気中の水滴によって起きますが、ハロや幻日は空気中の小さな氷(氷晶)によって起きるところです。水滴はほぼ球形の形をしていますが、氷晶は平たい六角柱の形をしていてプリズムの役目を果たします。太陽の光が色々な角度で氷晶に当たると、約22度の角度で屈折して出てくることが多く、太陽から22度ずれた方向に出てくる光が強くなります。氷晶がいろいろな方向を向いていると、太陽を中心に22度離れた方向にぐるっと明るい光の輪ができます。これがハロです。風が弱いと六角柱の平たい面が上下にそろうようになります。そうすると、ちょうど太陽から水平方向に22度離れた方向が明るく光って見えます。これが幻の太陽、幻日です。

カナダのサスカチュワンで見られたハロ・幻日。太陽を囲む輪と、太陽を通る水平線の交点で最も輝きます。太陽を鉛直に通る光柱も明るく見られます。