37. 極域の海のアザラシは何を食べるの?

アザラシは海氷上で出産をして、オキアミを食べて育つため、極域の海で多くいます。海にもぐって餌をとるのに適した体のしくみを持っています。

南極域の海氷上に生息するアザラシは、5種類。海氷が張りつめている昭和基地の周辺に最も多く見られるのは、体長3m近く、体重400kgを超えるウエッデルアザラシ。ウエッデルアザラシは犬歯で海氷に穴を開け、呼吸のために海氷上に出てきます。ヒョウアザラシは肉食性で、ペンギン等の海鳥や他のアザラシを襲います。ヒョウアザラシやシャチは呼吸のために、海氷に穴を開けられないため、ウエッデルアザラシの近くには来ません。襲われる心配がありませんね。

ゾウアザラシは陸上で出産、子育てをするため、南極半島や南米との間にある島に見られます。雄の大人は体長が約4.5m、体重が4トン程度もあります。大陸沿岸で折り重なって寝そべっています。そんな光景は、何だかのどかですね。