11.気温って何?

温暖化とは、地球の大気の温度が上昇することですが、そもそも気温(気体の温度)とはなんでしょうか?

地球の空気は、窒素や酸素などの分子からできていますね。気温は、これらの分子の運動の速さと関係があります。気温が高いというのは、分子が速く、激しく運動している状態で、気温が低いというのは、分子がゆっくり運動している状態です。どんどん温度を下げていくと、分子の速さがゼロになり、運動が止まってしまいます。

この温度は、私たちが日頃使っている摂氏の温度目盛りでは、マイナス 273 度に相当します。摂氏というのは、水の凍る温度を 0 度とし、沸騰する温度を 100 度とした温度の測り方で、1742 年にスウェーデンの物理学者セルシウスが考え出した尺度です。一方、分子の動きがとまる温度を基準(= 0 度)として、摂氏と同じ幅で温度を測るのが絶対温度です。絶対温度の単位はケルビン(K)で、摂氏 0 度は絶対温度で 273 ケルビンとなります。分子の速さは、絶対温度の 2 乗に比例して大きくなります。