31.化石燃料ってなに?

化石燃料というのを聞いたことがあるでしょう。何百万年も前の生物の死骸が地中の高温高圧下で変化してできた、石炭、石油、ガスなどの燃料の総称です。現在世界中で使用されている燃料の4 分の 3 以上が、化石燃料です。化石燃料は炭素(C)を含んでおり、それが燃えると二酸化炭素(CO2)が作られます。

二酸化炭素(CO2)は、温室効果ガスとしてよく問題にされ

ますね。それは、他のガスに比べ、大気中に含まれる二酸化炭素の量とその増加率が際立って多いためです。アイスコア中の空気などの測定からは、次のようなことが指摘されています。つまり、大気中の二酸化炭素の量は 200 年前までは大きな変化がなかったが、この 200 年ほどの間に 1.3 倍程度に増加し、さらに2030 年から 2060 年ごろには、2 倍程度にまで増加する可能性があるというのです。

ハワイ・マウナロアで観測された二酸化炭素。