38.オゾン層破壊と温暖化の関係は?

高度 20 km から 30 km 付近の高さにあるオゾン層(詳しくは「オゾン 50 のなぜ」をみてください)は、太陽の紫外線を吸収して熱に変えることで、紫外線が地表に降り注ぐのを止める働きをします。同時に、地球大気の温度分布に大きな影響も与えています。

近年、南極上空のオゾン層が冬から春にかけて大きく破壊される、オゾンホールが問題となっていますね。地球温暖化が進むと熱が逃げにくくなり、対流圏(地表から高度 10 km 付近まで) の気温が上昇します。しかし、成層圏(対流圏より上 50 km 付近まで)では、下からの熱が来なくなるので気温は下がります。