3.地球の大気はいつごろできたの?

空気がなければ、私たちは生きていけませんね。私たちの体は、大気中の酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。では、大気中の酸素などは、地球が生まれたときからあったのでしょうか?

地球は、約 46 億年前に太陽の周りの塵や岩石がぶつかり、合体を繰り返して誕生しました。誕生したばかりの地球は「マグマオーシャン(溶岩の海)」と呼ばれるマグマに覆われた灼熱の世界で、岩石に含まれていた揮発性の物質が蒸発して最初の大気を作ったと考えられています。最初の大気の主成分は水蒸気(水)で、残りは二酸化炭素、窒素、硫黄を含む気体などが含まれていました。地球が冷えてくるにつれて水蒸気は凝結して海を作り、二酸化炭素や硫黄を含む気体は海の中に溶け込みます。このころの大気の主成分は窒素で、私たちが生きていくのに必要な酸素はほとんどありませんでした。

大気中の酸素は、35 億年前ぐらい前、海の中で植物のように光合成(二酸化炭素を吸って、酸素を吐き出す)を行なう生物(シアノバクテリア)が発生して、増加したと考えられています。現在のような大気濃度になったのは、4 億年ぐらい前です。