20.地球の公転や自転と気候変動は関係があるの?

地球が太陽の周りを回り(公転)、地球自身も回転(自転)していることはよく知っていますね。また、地球の自転軸が 23.5度だけ公転軸から傾いているので、夏と冬が毎年やって来ることもご存知でしょう。しかし、地球の自転軸が4万年ほどの周期で22度から25度の間で変化することや、自転軸が 2万6千年ほどの周期でコマのように「ゴマすり運動」していること(歳差運動といいます)は、あまりご存知ないのではないでしょうか。

太陽の周りを回っている公転の軌道は完全な円ではなく、楕円軌道であることはどうでしょう。そのために、太陽と地球の間の距離は、近いときと遠いときで、500 万 km ほど違います。このように、自転軸の変化と公転軌道がからみあって、太陽と地球の位置関係は数万年の時間で変化しています。

太陽ー地球の位置関係の長期的な変化と、地球上の気候変動の間に関係があることを計算し、指摘したのがスペインの数学者ミランコビッチです。ミランコビッチは、1 万 9 千年、2 万 3 千年、4 万 1 千年の周期的な変動があると予測しましたが、その計算結果を発表した 1920 年から 1930 年には、彼の理論と比較できるような観測データがなく、評価されぬまま一生を終えました。彼の死後、酸素の同位体を用いた温度推定が行われるようになり、予測と合致することが明らかになりました。こうして、彼の研究は脚光をあびることになったのです。