23.火山が噴火すると温暖化に影響が出る?

火山が噴火すると、エアロゾルと呼ばれる小さな粒々が大気中にまき散らされます。

エアロゾルには、黄砂のような砂あらしによってまき散らされるものや、化石燃料やバイオマスの燃焼など人によって作られるものもあります。比較的大きなエアロゾルは数週間で地面に落ちてきますが、小さなものは 1 年以上も大気中をただよっています。

エアロゾルは、日傘のように太陽からの放射を反射して大気が暖まるのを抑えるため、基本的には温暖化を抑制する方向に影響が出ます。しかし中には、ススのように太陽からの放射を吸収して大気を暖めるエアロゾルもあり、その温暖化への影響を量的に見積もることがたいへん難しく、精密な予測のためには今後の詳しい研究が必要です。