39.ヒートアイランド現象ってなに?

真夏に都会の街中を歩くと、あまりの暑さに気分が悪くなることがありませんか。また、夜になっても気温が下がらず、寝苦しかった経験がありませんか。実際、都市の気温は周りに比べて数度ほど高くなっていることが知られており、この現象をヒートアイランド現象といいます。地図で見ると、気温の高い部分が都市を中心とした島のように見えることから、このような名がつきました。都市の気温上昇は、地球温暖化よりもヒートアイランド現象による影響の方が大きいのです。

ヒートアイランド現象の大きな原因は、車やエアコンなどが大量にエネルギーを消費することにより、人間が多いところに熱が集中して発生することです。また、ビルや道路など人工建造物で地表面の多くが覆われているため、太陽のエネルギーを吸収しやすくなっています。日中はビルや道路が熱せられて温度が上昇し、夜間になるとそこから熱が放出されることによって、都市の気温が上昇します。さらに、都市ではビルが建てこんでいるため、風の通りが悪くなっていることも原因のひとつです。