11. 水惑星って何?

地球は、しばしば水惑星という言い方をされます。これは、どういう意味でしょうか?確かに、地球の表面は大部分が水で覆われています。しかし、表面の水(海)は、せいぜい数kmで、水の量としては、決して多いとは言えません。単にH2Oという意味では、天王星や海王星の方が多いです。天王星や海王星は、大部分が氷でできています。

地球上の水の特徴は、気体(水蒸気)、液体(水)、固体(氷)の3つの状態が存在し、循環していることにあります。海から蒸発した水蒸気は雲になり、雨や雪となって降り注ぎ、川に流れ込んで、浸食して地形を作り、海に流れ込みます。 こうした3つの状態の間を経由した水の循環によって、多様な生態系を育んでいるのが、地球の水惑星たるところです。

火星や金星も、太古には地球の様な水惑星だった時代があったと考えられています。しかし、今では大部分の水を失って残念な状態になっています。水ではありませんが、土星の衛星タイタンには、気体、液体、固体のメタンがあり、地球上の水と同じように循環しているとされています。

近年多数発見されている太陽系外惑星には、多様な生命を育む水惑星の環境を持つものがあるでしょうか?