49. 地球外生命との通信?

ハリウッド映画にもなったカール・セーガンのSF小説「コンタクト」では、宇宙からの謎の電波を受信した主人公エリーが、暗号の解読に成功し宇宙の乗り物の設計図を手にいれ、ベガの惑星へと旅行します。果たして、地球外生命との通信は可能でしょうか?

1960年代のオズマ計画以来、世界のさまざまな研究機関で、SETI(地球外知的生命体探索)の試みが行われて来ました。その多くは、電波望遠鏡のデータの中から、知的生命体が通信を試みていると思われる特徴的な信号を探すものです。電波信号のデータの中から、これはというものを見つけるには、非常に大きな計算処理を必要とするので、家庭や職場でパソコンの使っていない時間帯を利用させてもらうためのSETI@homeというプログラムが配布され、解析に使われたりしました。

これまでのところ、いくつか候補は挙がったのですが、その後の確認は無く、これは確実と思われるものは見つかっていません。しかし、将来確実な信号が見つかった際にはその社会的影響は極めて大きく、その確認と公表は慎重に行う必要があります。そこで、こうした際の公表に至るまでの必要な手続きに関して、国際的なルールが決められました。

果たして、地球外生命体との通信ができる日がやって来るのでしょうか?