42. どこに居そう?地球外生命

宇宙空間は、ほぼ真空であまり生命が居そうにありません。地球外生命の居そうなところというと、どういうところになるでしょうか?可能性としては、いろいろあるのかも知れませんが、残念ながら生命に関する我々の知識は、地球上の生物に限られています。我々は、宇宙では絶海の孤島に置き去りにされた様な状態で、他の生命体を全く知りませんし、宇宙の常識が何なのかもわかりません。

宇宙の笑いものになるかもしれませんが、我々の予想する生命の存在する惑星の条件は、

十分な大気を有する

固い岩石の表面を有する

液体の水が存在する

の3つです。1の条件を満足するには、惑星はある程度重く、大気を引き留められるくらいの引力が無いといけません。だいたい、地球質量の10分の1以上と考えられています。火星は、ぎりぎりこの条件を満たしそうです。2の条件は、地球型惑星であることを意味します。もし、惑星が地球質量の10倍以上だと、生まれたときに周りにある原始惑星系円盤から、大量の水素ガスが流れ込んで木星型になってしまうと考えられます。そうすると、惑星の質量は地球の10分の1から10倍の間ということになります。3の条件は、表面付近の水が水蒸気でも氷でもない様な適度な温度であることを意味します。このためには、主星から適当な距離に居なければいけません。しかし、この距離は惑星の状態に依存していて、一筋縄では行きません。