31. 銀河系遺産ツアー?

いつの日か、人類は地球と太陽系外惑星との間を行き来することができるでしょうか?これまで、パイオニア、ボイジャーなどの探査機が太陽圏を越えて星間空間に送り込まれました。しかし、一番近い恒星でさえその1000倍以上の距離があります。単純に計算しても、到達するには何万年もかかります。

探査機を他の恒星に送り込む計画としては、「車いすの天才科学者」スティーブン・ホーキング博士なども参加したスターショット計画があります。小さな凧を宇宙に揚げて、地球から強力なレーザー光を当てて、光の圧力を使って光の速度の20 %くらいまで加速しようというものです。しかし、この計画でも切手くらいの大きさの凧を一番近い恒星プロキシマに送り込むのに、約20年かかってしまいます。これでは、宇宙旅行になりませんね。

最後に考えられるのは、ハリウッド映画の「コンタクト」や「インターステラー」にも登場する時空の間をつなぐトンネルであるワームホールを利用する方法です。しかし、現実にそういったものが存在するかどうかもわかっていません。

太陽系外にどんな風光明媚な場所があるのか、価値ある建造物があるのかもわかっていないので、気が早すぎたかもしれません。しかし、遠い将来太陽系の環境が悪化して住むのが難しくなった時には、映画「インターステラー」の様に、他の惑星系への移住を考えなくてはいけなくなるでしょう。