47. 「永遠のたそがれ」に地球外生命?

最近では、視線速度法の感度が向上し、トランジット法も衛星を使った大気圏外からの観測で、赤色矮星をまわるスーパーアースがいくつも発見されています。そして、その中には、液体の水が存在しうるハビタブルゾーンにあるものも発見されています。そうすると、当然「生物は居るか?」という話になります。

これらの惑星は、主星のすぐそばをまわっています。そのため、主星からの強い潮汐力を受けて、ちょうど月の様に自転と公転が同期して、片側を常に主星に向けていると考えられます。そうすると、主星に向いた側は永遠の昼、反対側は永遠の夜ということになります。永遠の昼は酷暑、永遠の夜は酷寒と闇で、住むにはちょっと厳しいかもしれませんが、その中間の永遠のたそがれ(または永遠のあけぼの)の領域には、快適な場所があるかもしれません。

しかし、こうした赤色矮星をまわるスーパーアースの環境も生物にとって安住の地ではないかもしれません。赤色矮星は、フレアと呼ばれる爆発現象が頻発する星として知られています。そのすぐそばに居る惑星は、その影響を大きく受けることが考えられます。爆発現象が、惑星の環境にどの様な影響を及ぼすのか、まだ良くわかっていませんが、地球が受ける太陽面爆発の影響に比べてけた違いに大きいので、生物の生存にはかなり厳しいかもしれません。