27. 地球の兄貴分?

太陽系内で最大の地球型惑星は地球です。では、太陽系外ではどうでしょうか?

太陽系外惑星が見つかる様になっても、最初のうち見つかるのは巨大惑星ばかりでした。しかし、年々感度が良くなり、だんだんと小さな惑星が見つかる様になって来ました。と言っても、地球の様な小さなものはなかなか見つかりませんでした。しかし、海王星と地球の間くらい、質量で言うと地球の数倍くらいのものが続々と発見される様になりました。この様な惑星は、太陽系にはありません。そこで、こうした惑星を「スーパーアース」と呼ぶ様になりました。

スーパーアースは、引力でガスを大量に取り込んで巨大な木星型惑星になるには軽すぎるので、岩石でできた硬い地面を持った地球型惑星または、氷の塊である天王星型惑星と考えられています。こうした惑星が、主星から適当な距離にあって、表面温度が地球と同じ程度ならば、生命が存在する可能性もあり、地球外生命の期待が高まりました。しかし、視線速度法やトランジット法で発見されるスーパーアースは主星に近すぎ、マイクロレンズ法で発見されるスーパーアースは主星から遠すぎて、適当な温度の惑星は、当初なかなか発見されませんでした。

その後、赤色矮星の周りに表面温度が地球に近いと思われるスーパーアースが発見される様になり、注目を集めています。